ポワローを使おう
半月ほど前に、大学時代の悪友を通じて、十勝の野菜を作っている農家さんからポワローという野菜をサンプルでもらえることになりました。
たけなかファームさん http://www.leekman.com/
なんでも、僕がやっている南インド料理で使ってみてくれないかと。
ポワローは西洋ねぎで、フランス料理ではスープなどに必ず使われるそうで、ブーケガルニにも使うらしく、日本のネギほど臭くなく、甘さがあるらしいのです。
とは言え、ネギを使った南インド料理なんて作ったこともない。
素人のぼく一人では、ちと荷が重いし、南インド料理以外の使い方もした方がいいんじゃないかと思って、知り合いのフードコーディネーターの蓮沼あいさんにも声をかけて、2人分いただきました。
蓮沼あいさんのサイト http://ai-hasunuma.com/
送られてきたのは10本。
1本がこれぐらいあるのです。
でかい。
ネギをもってフードコーディネーターさんの家に行ったのですが、彼女は3本だけ引き取りました。
7本残り。
これは使い切れないぞ。
しょうがないので、顔なじみでもある近所のロジネコ食堂に持っていって、使ってもらうことにしました。
ロジネコ食堂 https://www.facebook.com/Rojineko.syokudo
さっそく、ポワローに鶏ひき肉(だったかな)を挟んで揚げてくれました。うん、甘くてうまい。
ロジネコ食堂さんには、和食で何か料理を作ってくださいとお願いしました。
さて自宅に帰ってきて、とりあえずサンバルの具にしてみました。
うん、普通に甘くておいしいです。ただ、スパイスの味にポワローが負けてしまい、白ネギにしても同じような味になるのではないかと思いました。
数日後、ロジネコ食堂さんのFacebookページに、今日のおかずでポワローの料理が上がってきたので、さっそく食べに行きました。
キノコとポワローの黄身おろし乗せ
鰆のポワロー巻きのゆず味噌焼き
うん、うめえ。和食合うね。
その週末に、今池のばかたれ家の3周年におじゃました際に、カルナータカーの土屋さんに会ったので、ポワローの話をしたところ、ラッサムのダールの代わりにポワロー使ってみるといいんじゃない?と言われたので、ポワローを具として使うのではなく、マサラのベースに使うやり方をしてみようと、チキンカレーとラッサムに使ってみました。
左には、ポワローと同時にもらったセロリアック(根セロリ)という野菜とにんじんのアチャールを添えました。
結論から言うと失敗。細かく切って入れたので案外甘みが出なかったのです。
大きめに切って煮込んだ方が甘くなったような気がします。まあ、ラッサムはスパイスを炒りすぎて苦みが出たのが一番の失敗でした。
いろいろ考えていくとまだまだ使えるかなと思ってFacebookに書いていると、生産者の方から規格外品でよければ追加送りますよと言われ、追加が届きました。
最初に来たものよりは細めですが、却って食べやすそう。
僕に求められているのは南インド料理だけど、平日は料理する時間があまりなく、ある日は帰宅が11時頃になったので、スーパーで買ってきた味噌煮込みうどんを作りつつ、その具にポワローを使ってみました。
自分で作ったポワロー料理の中でいちばんうまかった(笑)
ロジネコ食堂さんに残っていたポワローは、すき焼き風の料理になって出てきました。
ここで一つ感じたのは、じっくり煮込むよりはさっと火を通して甘みを生かす方がいいのではないかということ。
そこで、今日はポワローそのものの甘みを生かしてみようということで、トーレン(スパイスと絡めた炒め蒸し、写真左)とクートゥ(ココナッツと豆の汁料理、写真右)に使ってみました。
(真ん中はサンバルで、これにはポワローは使っていません)
どちらもうまい。特にトーレンはポワローの味がよくわかります。(スパイス足りてへんだけちゃうのとか言うな)
ただトーレンは細いポワローを5本使ったので、結構原価率の高い料理です。
トーレンとクートゥ、サンバルの具としては目処が立ったので、マサラのベースとしての使い方や、ラッサムでの使い方をもう少し考えてみようと思います。炒めて軟らかくしてから煮てみるとか。また、続きを報告します。